ハノイの塔を解くために生まれて来たのではない

世界の終末を量るために生まれてくるわけじゃない。
ただ単に己の終末を知るために生まれてくるんだ。
死を持って確立する(=変化が無くなる)
自分を積み上げるために生まれてきたんだ。
全てが意のままに動くなんてわけが無くて
配られる手札の如く、反すまでわからない。

きっとこんなことを憂いて居たら
明日の自分を生かすために死んでいく細胞の行き着く先を
見つけることが出来なくなってしまう それはそれはちっぽけだろうが
見えないものを見た気になる気は無い 世界は此処にある。

恵まれていることだろう、手札がたくさんあることに。
演舞していたいと思って此処に留まることに。

これ否定している時間にも、自分は降り積もっていくんだ。
否定すら出来ぬ間に、欲望が流れ落ちてくる。