2008-12-20 君んちの匂い。 日記以外 本当の君んちは入ったことない、家の前まで。あの部屋の匂いは、うちの駅の車掌室と同じ匂い。君を抱きしめて、 思いっきり息を吸う 困った顔をして 今はもう、 と君が言う。その続きは言わないで、と 最後のわがままを瞼の裏に告げたら息を吐いて、 色づいた声の色を消していこう。文字だけで、思い出は充分。後は、僕の名前を熱く呼ぶその吐息が最後まで残るのだろうな忘れてたってね君の声帯知ってるから僕を呼ぶ声だけは、いつまでも再生できてしまうからさ。