なぜならそれは円を描いてすれ違わない

敏感な希望何度でも抱いて
瑣末に潰やして
また空を泣かせて
過剰な煽情いつまでも絶えず
決まりを揺るがして
また骨を歪めて

なく なく なく

挽かれるよう、僕の心は
拍動と孤独で霞んで
零れ落ちた粉で珈琲を淹れよう
あまりにも眩しく
霞んで見えない

彩間アルコ