そろそろか。

「あなたは人間だったの
さぁ、だから自由に振る舞いなさい

私の好みを受け入れる必要などないのよ」

意志を奪った部屋で
何度迷っている
私の部屋の中で
形を失った人間


涌いて消える羅列
私が欲しかったもの
全て造ってくれたね
入り込んで消えた


軋む指 耳の裏で
ただ眺めていた羅列
歌うことはしなかった
だって気付いてしまう

しなだれかかり眼を閉じれば
口角をあげて
この部屋のスイッチを
背中に探してくれた


どうやってこの殻を開けるの
どうやったら人間になれるの


降って湧いた羅列は
夢を見させて消えた

歌わせて 一人でいいわ
聴衆あなたは必ず居る
奪うことなんて出来ないでしょう
だって何も持ってないでしょ?

晴になれ
知ってそのまま霧になれ
消える前に煌めきたいよ揺れる前に諦めたいよ